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『文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方』 基本的だがためになる

2017.07.04 20:40|その他
 著者の吉岡友治氏はシカゴ大学でロジカルな文章の書き方を学んできた人とのことで、企業などでライティングの指導などを行っているのだとか。

文章が一瞬でロジカルになる接続詞の使い方




 接続詞というものが文章のなかで重要な役割を果たしていることくらいは何となくわかりますが、それについてきちんと系統立てて学ぶこともなかったわけで、「順接」「逆接」といった違いのほかは、何となく感覚でものを書いていることも多かったわけですが、この本ではそのあたりがとても整理整頓されています。
 この本にも引用されていますが、谷崎潤一郎『文章読本』という本で接続詞を「無駄な穴埋めの言葉」と言っています。しかし、それは小説の文章のことです。それ以外の文章、たとえばこうしたブログの文章だってその一種ですが、情報や意見を伝える文章を書くときには接続詞というものが読者の道しるべになってわかりやすい文章になるのだと著者は言います。
 わかりきったことと言えばそうなのかもしれませんが、改めて整理されると「なるほど」と思う部分もあります。たとえば「一方……他方……」「それに対して」という接続詞にも違いがあって、前者は「似たものを比べる」ことで、後者は「比べることで両者の違いを強調する」のだそうです。これだけではわかりにくいですが、例文が具体的で理解の助けになります。辞書を引いてもこういった差異までは詳しくは載ってないんじゃないでしょうか。
 ロジカルに書くことについての本だけにとてもわかりやすく、接続詞の違いがまとめて一覧になっている部分もあったりしてためになります。自らの文章力のなさを痛感したりしている僕のような人は一度読んでみてもいいかもしれません。


【その他、最近読んで印象的だった本】

意志と表象としての世界〈1〉 (中公クラシックス)


意志と表象としての世界〈2〉 (中公クラシックス)


意志と表象としての世界〈3〉 (中公クラシックス)



 ショーペンハウアー「仏陀、エックハルト、そしてこの私は、本質的には同じことを教えている」と言っていたそうで、その辺が気になって手に取ったもの。
 かなり分厚い本で一度通読しただけではまともに読みきれているとも思えませんが、ニーチェやフロイトなどにも影響を与えたというだけあって独特な論を展開しています。われわれが見ている「現象」とその背後(?)にあって認識できない「物自体」とをカントは区別したわけですが、ショーペンハウアーはその「物自体」を「意志」と捉えます。
 生きとし生けるものすべてが「意志」ですし、宇宙の物理法則まで「意志」ということになります。われわれは個人として個体として生きているように考えていますが、僕という存在も、ほかの誰かも、その辺の動物なんかも「意志」を分有しているということになるのだろうと思います。「苦しみを与える者と、苦しみを受ける者とは同一である。」『意志と表象としての世界Ⅲ』p.107より)という部分に惹かれました。
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